「精油の品質ってどう見分けるの?」迷ったときのシンプルな考え方

私も迷ったからこそ伝えたい。“品質”への向き合い方

私自身、アロマを勉強し始めたころ、
「どの精油が“良いもの”なの?」
「品質ってどう見ればいいの?」
とよく悩んでいました。
香りが違うと「これは品質が悪いのかも…?」と不安になったこともあります。

でも今は、『きちんと精油として製造されたものであれば、基本的に大丈夫』だと考えています。
なぜなら、香りの違いは“個性”でもあり、必ずしも品質の良し悪しを意味するわけではないからです😊
この記事では、そんな「精油の品質」について、シンプルな考え方をご紹介します。

結論:きちんと製造された精油なら基本的に安心

精油は種類も多く、香りの違いに戸惑うこともありますが、
きちんと製造された精油”であれば、基本的に安心して使うことができます。
というのも、香りの違いは植物の育った場所や収穫時期、メーカーの方針などによって生まれる自然な個性。
香りが好みに合わないからといって、品質が悪いとは限りません💡

大切なのは、植物から適切な方法で抽出され、混ぜ物のない精油であるかどうか🌿
そして、製造者や原料植物など、基本的な情報がきちんと表示されているかどうか。
このふたつがそろっていれば、品質に過度に悩まなくても大丈夫です🙆‍♀️

香りに個性があるのは自然なこと

精油は、野菜や果物と同じように、育った土地や気候、収穫された時期、
作り手の方針によって香りに違いが出てきます🍊🌿💐
たとえ同じ「ラベンダー」でも、「前に使った香りと違う」と感じることはよくあります。

そうした違いに出会ったとき、
「これ、品質が悪いのかな?」
と不安に思うかもしれませんが、実はそれは“個性”かもしれません。
自然の植物を使っているからこそ、香りに幅があるのは当然とも言えます。

むしろ、毎回まったく同じ香りの精油のほうが、合成香料などで調整されている可能性も👀
「香りが違う=粗悪品」と決めつけずに、自然の多様性として受け取る視点も、精油を楽しむうえで大切です💡

精油の信頼性を見るなら「表示」に注目

精油を選ぶときは「どこの誰が、どんな植物を使って、どうやって作ったのか」が見えることが大切です💡
特に、以下のようなAEAJ(日本アロマ環境協会)の表示基準を参考にすると、
信頼できる精油かどうかの判断材料になります🌿

  1. ブランド名
  2. 品名
  3. 学名
  4. 抽出部位(どの部分からとれた精油か)
  5. 抽出方法(圧搾法、蒸留法など)
  6. 原産国や生産地
  7. 内容量
  8. 発売元や輸入元の情報

これらがしっかり明記されていれば、一定の品質管理がされていると考えてよいでしょう。
「表示のわかりやすさ」は、そのブランドの姿勢や誠実さにもつながっています😊

実際、私自身が運営しているアロマブランド「香彩(かあや)」でも、
この表示基準に準じて、精油ラベルや商品ページに必要な情報を明記しています✨
AEAJの中で紹介されているわけではありませんが、
精油を使う方が安心して選べるように、表示内容には特に気を配っています😌

品質に影響を与える要素とは?

精油は天然の素材から作られているため、さまざまな要因で品質が変わります。
たとえば、原料植物の育ち方。農薬の使用状況や病気の有無、収穫時の状態などが影響します。

次に、抽出後の保管状態
精油は光・熱・空気に弱く、適切に保管されないと酸化して香りが変質することがあります。
古くなった精油は香りだけでなく、安全性の面でも注意が必要です🧐

また、精油100%ではなく、キャリアオイルで希釈されたものや、合成香料が加えられたものもあります。
これらは“アロマオイル”と呼ばれることもあり、見た目だけでは違いが分かりにくいため、
成分や表示を確認する習慣が大切です。

じゃあ、どんな精油を選べばいいの?

いろいろと見てきましたが、結局のところ一番大切なのは、
『自分が心地よいと感じる香りかどうか』
です😊
香りは感覚的なものなので、成分分析の結果より、自分の感覚を信じて選ぶのがいちばんの近道です。

できれば、最初はテスターや少量サイズで試せるものを選ぶと安心✨
使用感や気分の変化を感じながら、自分にとってしっくりくるものを探してみてください。

“良い香り”とは、“誰かにとって”ではなく、『あなたにとって心地よい香り』のこと。
精油選びは、スペックではなく、日々の暮らしの中で“好き”を積み重ねていくプロセスでもあるのです😌

「品質」に縛られすぎず、香りを楽しむために

精油の品質に不安を感じたら、まず「香りには個性がある」ということ、
そして「きちんと精油として製造されたものであれば基本的に安心」だということを思い出してみてください。

情報がしっかり表示されている精油を選びつつ、自分の感覚も大切に。
香りの世界に“正解”はなく、使っていて気持ちよく感じるかどうかがいちばんの判断基準です。

なお、この記事ではあえて触れませんでしたが、農薬や添加物がすべて「悪い」というわけではありません
それらも含めて正しく理解し、バランスのとれた視点で精油を選ぶことが大切だと思っています。
この点については、また別の記事で改めてご紹介できればと思います😊

精油は、あなたの暮らしを豊かにするもの。
ぜひ、自分にとって“ちょうどいい香り”を、焦らずゆっくり見つけていってくださいね🍀

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<香彩代表・カモガワ>

愛媛生まれ・愛媛育ちの薬剤師。
旅行で奄美大島を訪れた際、その開放的な空気や青い海に惹かれ、2018年に移住しました。

移住後、ふとしたきっかけからアロマセラピーに興味を持ち、独学で学び始めました。
そんな中、奄美で出会った方から「奄美のアロマってないのよね」という言葉を耳にし、
2020年アロマ製造をスタート。

いくつかの季節を経験する中で、奄美大島の多種多様な植物たちと出会い、
「植物は“薬のお母さん”でもある」と気づきました。
薬剤師として学んできた知識と、化学好きの個性を活かしながら、『えがおのくすり』として
奄美の香りを作り、届けています。

この活動が、移住者である私を温かく迎えてくれた奄美の人々や自然への、ささやかな恩返しにつながればと願っています。

最新情報はInstagramまたは公式サイトからどうぞ。

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