
アロマの“原液塗布”が話題に。今なぜ注意が必要なのか?
最近、アロマ好きの間でちょっと話題になっているニュースがあります。
それは“精油の原液を肌に直接塗るのは危険”という消費者庁からの注意喚起⚠️
私自身、以前からインフルエンサーのSNSや芸能人のブログなどで、
「原液を直接肌につけても大丈夫!安全だし効果的です✨」
と紹介されるのを何度か見てきました💦
危ない発信だとずっと思っていましたが、やはりその情報を信じてしまった人が
肌トラブルを起こす例が出ています🥲
精油は植物の“超濃縮エキス”
なぜ、精油原液を肌に塗るのが危ないかと言いますと、
精油は植物の成分が濃縮されているためです。とても濃いです💦
たとえばアロマセラピーの代表格と言われる精油・ラベンダー精油は、
抽出率が0.5〜0.85%と言われています。
1kgの精油を抽出するのに、約 200kgのラベンダーが必要という計算👀
とてもざっくりですが、ラベンダー精油1滴(約0.05ml)は
10g分(抽出率によって幅はありますが)のラベンダーということになります🧐
しかも、肌に塗るとなると1滴じゃ済まないですよね…。。
もしラベンダー10gを摂取するとなってもとてもしんどいと思うので、
肌に大量の精油を塗るとなると皮膚の負担が計り知れないです😭💦
一部の精油は紫外線で火傷のような症状に
さらに、精油の中には光毒性という、紫外線に当たると火傷のような症状を起こす
成分を含むものがあります。
有名なのは、一部の柑橘精油やアンジェリカ(ルート)精油。
そのため、これらの精油を香水や化粧水、クリームなどの化粧品に香料として
配合する場合は、安全に化粧品を使用するために配合量の基準が設けられています🧐
(法律ほど厳格ではありませんが…)
おすすめは芳香浴&希釈オイルでの使用
皮膚への負担がとても大きい(=かぶれなど皮膚障害を起こす)という面から、
私は創業当初から精油原液の使用は避けるようお伝えしています。
せっかくの植物の良い香り、みなさんに安心して使っていただきたいから😆
そのため、みなさんに安全に香りを楽しんでいただく方法としておすすめなのは、芳香浴🙌
ディフューザーを使用したり、お湯をはったマグカップに垂らしたり💡
肌につけるなら“適切な希釈”が必要です!
ホホバオイルなどの植物性のマッサージオイルに、体なら1%まで、顔なら0.5%以下の濃度で
希釈することがおすすめです😊
(たとえば、10mlのオイルに精油2滴で約1%となります)
「そんな少量で香りはするの?」と疑問に思われるかもしれませんが、十分です!
香水以外の多くの化粧品に含まれる香料の濃度は1%もないケースが多いです😊
それでもしっかり香りを感じられるかと思います💡
”自然=安全”ではない💦
自然のもの=安全、では決してありません。
正しく使えば癒しにもなる香りの世界。
アロマを購入する際には、専門家や信頼できる情報源に相談してみてくださいね😊
これからも、みなさんが安全に・安心して香りを楽しめられるような発信を続けますので、
どうぞよろしくお願いいたします🍀
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<香彩代表・カモガワ>
愛媛生まれ・愛媛育ちの薬剤師。
旅行で奄美大島を訪れた際、その開放的な空気や青い海に惹かれ、2018年に移住しました。
移住後、ふとしたきっかけからアロマセラピーに興味を持ち、独学で学び始めました。
そんな中、奄美で出会った方から「奄美のアロマってないのよね」という言葉を耳にし、
2020年アロマ製造をスタート。
いくつかの季節を経験する中で、奄美大島の多種多様な植物たちと出会い、
「植物は“薬のお母さん”でもある」と気づきました。
薬剤師として学んできた知識と、化学好きの個性を活かしながら、『えがおのくすり』として
奄美の香りを作り、届けています。
この活動が、移住者である私を温かく迎えてくれた奄美の人々や自然への、ささやかな恩返しにつながればと願っています。
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