アロマで肌トラブルを防ぐには?“光毒性”をやさしく解説

アロマの香りに癒されている方も多いと思います。
肌に使ったり、スキンケアに取り入れたりする人も増えました。

でも実は、一部の精油には「光毒性(ひかりどくせい)」という性質があります。
これは、紫外線と反応して肌にトラブルが起こる可能性があるものです。

「自然のもの=安全」と思われがちですが、精油は成分や使い方によって注意が必要です。

この記事では、光毒性とは何か。
どんな精油に注意が必要か。
安全に楽しむためのポイントを、やさしくお伝えします。

最後には、**光毒性の心配のない精油「奄美たんかん精油プレミアム」**もご紹介しています🍊
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。

光毒性ってどんなこと?

精油の中には、肌についた状態で紫外線を浴びると、炎症やシミなどのトラブルを起こすものがあります。
この反応を「光毒性(ひかりどくせい)」といいます。

たとえば、精油を塗ったあとに日光を浴びて、
・赤くなった
・ヒリヒリした
・時間が経ってから色素沈着が残った
といった経験があれば、それは光毒性によるものかもしれません。

すべての精油に光毒性があるわけではありませんが、特定の成分が紫外線と反応することで起こるため、
使う精油やタイミングには気をつける必要があります。

光毒性が心配される精油と、その誤解

光毒性があると言われている代表的な精油には、
ベルガモット、
レモン、
グレープフルーツ
などの柑橘系があります。
これらには、フロクマリン類(たとえばベルガプテン)という成分が含まれており、
これが紫外線と反応して肌トラブルを引き起こす原因になります。

ただし、すべての柑橘系精油が光毒性を持つわけではありません。
たとえば、
スイートオレンジやマンダリン、
圧搾でない抽出法のベルガモット(フロクマリンフリー)などは、
光毒性のリスクが低いとされています。

また、「含まれている=危険」というわけでもありません。
大切なのは、その成分が“どのくらいの量”入っているか
その基準としてよく使われるのが、IFRA(国際香粧品香料協会)規制です。

より詳しく知りたい方は、AEAJ(日本アロマ環境協会)の解説も参考になります:
AEAJ|精油と光毒性について

精油の“量”がカギ。正しく使えば怖くない

光毒性のある成分が含まれていても、ごく少量であれば肌に影響を与えない場合があります。
実際には、香水やスキンケア製品などに使用する際、安全とされる濃度の上限が定められています。

その基準となるのが、IFRA(国際香粧品香料協会)規制です。
たとえば、光毒性成分として知られるベルガプテンは、ベルガモットなどの精油に含まれる代表的な成分です。
IFRAの基準では、ベルガプテンは15mg/kg(ppm)以下であれば安全とされています。

つまり、「含まれている=危ない」ではありません。
どの成分が、どのくらい入っているかが重要なのです。

正しい知識があれば、光毒性のある精油でも、用途や濃度を守って安心して使うことができます。

圧搾法か蒸留か、製法で分かれる特性

精油の抽出方法にはいくつか種類がありますが、
柑橘系の精油では
「圧搾法(あっさくほう)」と
「水蒸気蒸留法(すいじょうきじょうりゅうほう)」が代表的です。

圧搾法は、果皮をギュッとしぼって香り成分を取り出す方法。
果実本来のフレッシュな香りが得られる反面、光毒性成分が残りやすいという特徴があります。

一方、水蒸気蒸留法では、高温の蒸気で香りを抽出するため、
フロクマリン類などの重い成分は取り除かれやすく、光毒性のリスクは低くなります。

ただし、香りの印象や用途には差が出るため、
「蒸留=安全、圧搾=危険」という単純な話ではありません。

目的に応じて、香りと安全性のバランスを考えて選ぶことが大切です。

香彩の精油づくりと、安全性への配慮

奄美たんかん精油プレミアム」は、光毒性の原因となるフロクマリン類を含まない精油です。
その安全性は、外部機関での成分分析によって確認しています。

日本では、柑橘精油の多くが水蒸気蒸留法で作られています。
一方、香彩では香りの持ちや個性を活かすために、独自の圧搾法を採用しました。
これは、小規模でも可能な方法として自ら開発したものです。

その結果、ラベンダーなど他の精油とブレンドしても、
たんかん特有の香りがしっかり残るという強みがあります。

香りを楽しんでいただくと同時に、安心して使ってもらえることも大切にしています。
奄美の恵みを、ていねいにお届けしていきたいと思っています。

まとめ

精油は、正しく使えば毎日の暮らしに豊かさを添えてくれる存在です。
でも、中には光毒性のある成分が含まれるものもあり、使い方には少し注意が必要です。

大切なのは、必要以上に怖がらず、どの成分が、どれくらい入っているかを知ること
そして、自分の目的や使い方に合った精油を選ぶことです。

香彩では、安全性と香りの美しさを両立させた精油づくりを心がけています。
これからも、安心して楽しめるアロマをお届けしていきます🍊

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▼以前書いた記事でも、香りを「感覚で選ぶ」ことの面白さについて触れています
▶︎精油を肌に直接塗るのは危険?今アロマ業界で話題の注意喚起とは

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・圧搾法で抽出した「奄美たんかん精油」を使った製品はこちら

▶︎奄美たんかん精油プレミアム (数量限定・なくなり次第終了)
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<香彩代表・カモガワ>

愛媛生まれ・愛媛育ちの薬剤師。
旅行で奄美大島を訪れた際、その開放的な空気や青い海に惹かれ、2018年に移住しました。

移住後、ふとしたきっかけからアロマセラピーに興味を持ち、独学で学び始めました。
そんな中、奄美で出会った方から「奄美のアロマってないのよね」という言葉を耳にし、
2020年アロマ製造をスタート。

いくつかの季節を経験する中で、奄美大島の多種多様な植物たちと出会い、
「植物は“薬のお母さん”でもある」と気づきました。
薬剤師として学んできた知識と、化学好きの個性を活かしながら、『えがおのくすり』として
奄美の香りを作り、届けています。

この活動が、移住者である私を温かく迎えてくれた奄美の人々や自然への、ささやかな恩返しにつながればと願っています。

最新情報はInstagramまたは公式サイトからどうぞ。

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