奄美のパッションフルーツ。食べ終えた果皮を、香りの素材として見る
パッションフルーツを食べ終えると、
テーブルに紫色の器が残ります。
果肉を包んでいた、厚い果皮です。
香彩では、その果皮を、
香りの素材として見てきました。
奄美で身近になった、紫色の果実
奄美では、パッションフルーツが出回る頃、
スーパーや直売所に紫色の果実が並びます。
半分に切り、スプーンですくう。
種ごと食べられる果実です。
甘酸っぱい香りは、
果実を割ったときにはっきり分かります。
けれど、わたしが気になったのは、
食べ終えたあとのほうでした。

果皮に残っていた香り
果肉を取り出したあとも、
果皮には香りが残っています。
以前、わたしはパッションフルーツの果皮から、
香りを取り出す試作をしました。
ここで書き残したいのは、
具体的な抽出方法ではありません。
捨てられるはずの果皮にも、
素材として見る余地があったことです。
果皮から得られる香りは、
決して多くありません。
それでも、食べ終えた果実を、
香りとして読み直すことができました。
食べ方より、見方を残す
半分に切り、スプーンですくう。
食べ方には、シンプルな答えがあります。
そのあとに残るものを、
どう見るかには、別の答えがあります。
香彩が素材を探すとき、
特別なものだけを見ているわけではありません。
食べ終えた果皮にも、目を向けます。
そのまま捨てれば終わるものに、
何が残っているのだろう。
パッションフルーツの紫色の果皮は、
その問いを残した素材の一つです🌿
果皮から香りを取り出した記録を含む溶剤抽出の実践記録は、noteに残しています(有料記事)。
<香彩代表・カモガワ>
薬剤師として奄美大島に暮らしながら、島の植物の香りを“えがおのくすり”として届けています。
青い海と風の中で出会った植物たちの香りを通して、奄美の優しさと彩りを全国へ。





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