クネブの香りを取るまでの、ちょっとした苦労話
前回の記事では、奄美の在来柑橘・クネブの香りの魅力について書きました。
今回はその続きとして、クネブの香りを取るまでに実際どんな苦労があったのかを少しだけお話ししようと思います。

クネブは「育てられていない」柑橘
まず前提として、クネブは農作物として計画的に栽培されている柑橘ではありません。
民家の庭木だったり、道路沿いの畑の隣にひっそり生えていたり。
いわば「暮らしの中に自然にある柑橘」です。
そのため、私自身が
- 知人のお家にお願いして収穫させてもらったり
- 瀬戸内の知人に収穫してもらい、購入したり
という形で調達しています。
「材料を集めるところから始まる」
これもクネブならではの特徴かもしれません。
青から黄色へ。クネブが色づく季節
クネブは、12月下旬ごろから
青い果実が少しずつ黄色くなっていきます。
その色は、レモンのような鮮やかな黄色🍋
この変化を見ると、「あ、そろそろだな」と毎年感じます。
立ちはだかった壁は「見分け方」
さて、クネブの香りを取りたい!と動き出して、
最初にぶつかった壁が……見分け方でした💦

ご存じの通り、柑橘は秋から冬にかけて最盛期を迎えます。
そして奄美には、クネブと見た目がとてもよく似た柑橘があるのです。
クネブそっくり?ロクガツミカンの存在
それが、ロクガツミカン🍊
喜界島の方言では「フースー」と呼ばれています。
ある時、知人から
「うちにもクネブが生えてるよ。持ってくるね」
と言っていただいた柑橘が、実はロクガツミカンだった…
という出来事が、実は何度かありました😂
見分けるポイントは「ヘタ」
クネブとロクガツミカンは、香りは全然違います。
ですが、見た目だけだと本当にそっくり。
そんな時に頼りになるのが、ヘタの形です。
- ロクガツミカン:ヘタがぷっくりと大きい
- クネブ:ヘタがコンパクトで、平ら
また、成熟が進むと、
ロクガツミカンは皮の色が少しオレンジがかって見えることも特徴です。
いやー……
初期の頃は、本当に苦労しました😂
ついに蒸留。広がった香り
そうして、無事にクネブを手に入れ、
果皮を蒸留してみると……
立ちのぼったのは、ベルガモットのように華やかな香り🥹
「あぁ、やっぱりこの香りだ」
そう思えた瞬間でした。
でも、ここで終わりではありません
ただし、蒸留で得られた精油は、
ベルガモットFCFのように、少し香りが物足りない感触もありました。
そこで私は、
別の方法での抽出を試すことにしました🍊✨
このお話は、また機会があった際に書こうと思います。
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<香彩代表・カモガワ>
薬剤師として奄美大島に暮らしながら、島の植物の香りを“えがおのくすり”として届けています。
青い海と風の中で出会った植物たちの香りを通して、奄美の優しさと彩りを全国へ。




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