奄美のヒカンザクラと桜の香り

奄美に春を知らせる、ヒカンザクラ
奄美では、ヒカンザクラが咲き始めています🌸
私は奄美に来て初めて、このヒカンザクラの存在を知りました😊
ヒカンザクラは、1月中旬ごろから咲き始める桜。
濃いピンク色の花が特徴で、並木道になるとひと足早い春を感じさせてくれます。
街中やドライブの道中、神社、昔からある民家のそばなど、
奄美では日常の風景の中に、さりげなく咲いているのも印象的です。
日本でいちばん早く咲く桜かもしれません
ヒカンザクラは、おそらく日本で最も早く開花する桜。
「お花見をしたいな」と思うところですが、ここは奄美。
冬の冷たい北風が吹き、雨も多い時期なので、
お花見日和を見極めるのがなかなか難しいです😂
晴れていて、風が穏やかな日は本当に貴重。
昔の奄美では、結納の席にも桜がありました
島の方から聞いたお話ですが、
昔の奄美では、結納の際の料理として、
ヒカンザクラの塩漬けをひとつ入れた小さな汁物が振る舞われていたそうです。
桜の、どこか温かみのある花の香りが、
結婚するふたりを祝福していたのだと思うと、なんだか心が温まります☺️
桜の塩漬けは「色」だけでなく「香り」のため
桜の塩漬けというと、
「色をきれいに保つためのもの」
というイメージを持つ方も多いかもしれません。
実はそれだけではなく、
桜の香りを引き出すための方法でもあります。
というのも、桜の花や葉は、
そのままの状態では、ほとんど香りを感じません。
私たちが感じている「桜の香り」の正体
多くの人がイメージする桜の香り。
その正体は、クマリンという成分です🌸
クマリンは、桜の花や葉に含まれてはいますが、
普段は 「クマリン配糖体」 という、糖と結合した形で存在しています。
この状態では、香りはほとんど感じられません。
乾燥や塩漬けで、香りが目覚める
花や葉を乾燥させたり、塩漬けにしたりすると、
糖との結合がほどけて、クマリンが遊離します。
そうすることで、
私たちが「桜の香り」と感じる、あのやさしい香りが立ち上がってくるのです😊🌸
「桜の香り=人工的」だと思われがちですが…
この話をすると、
「桜の香りって、人工的なものだと思っていました!」
と言われることがよくあります😂
確かに、桜はたくさん目にする花ですが、
他の花のように、近づいても強い香りがしませんよね💦
そのため、
「自然の香り」というイメージを持ちにくいのかもしれません。
目で楽しみ、香りは記憶の中に
ヒカンザクラは、
目で春を感じさせてくれる花であり、
香りは、文化や記憶を通して私たちの中に残る花なのかもしれません。
奄美でひと足早く咲くヒカンザクラ。
今年も、その濃いピンク色に、季節の移ろいを感じています🌸
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<香彩代表・カモガワ>
薬剤師として奄美大島に暮らしながら、島の植物の香りを“えがおのくすり”として届けています。
青い海と風の中で出会った植物たちの香りを通して、奄美の優しさと彩りを全国へ。




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