黒糖焼酎は“飲む香水”?蒸留で変わる香りの世界🍶🌿

黒糖焼酎との出会い
奄美で暮らすようになってから、「黒糖焼酎」という存在がグッと身近になりました。
以前ある黒糖焼酎の工場を見学した時、ただのお酒の製造工程以上の“気づき”がたくさんありました✨
今日はその時の体験と、黒糖焼酎の香りの奥深さについて書いてみたいと思います😊
黒糖焼酎ってどんなお酒?🧂
黒糖焼酎は、日本で唯一奄美群島だけで製造が許されている特別なお酒なんです。
主原料は黒糖ですが、それだけでは焼酎にはならず、「米麹」を一緒に使うことで黒糖の発酵を引き出しています。
芋焼酎や麦焼酎よりも香りがやさしく、甘みもほんのり…。
そして何より、会社ごとに香りの個性があるのが面白いところなんですよ💡
蒸留の圧力で香りが変わる!?😳
工場見学では実際の蒸留の様子を見ることはできませんでしたが、焼酎づくりには「減圧蒸留」と「常圧蒸留」という2つの方法があることを知っていました。
この違いは、香りや味に大きく影響します。
アロマの製造を勉強していた私にとって、蒸留の圧力によって香りの立ち方が変わることは、どこか親しみのある知識でした🌿
減圧蒸留では揮発性の高い成分が残りやすく、すっきりとした香りに。
常圧蒸留では、原料の持つ濃厚な香りやコクがそのまま引き出される印象です。
まるで精油の抽出法と似ているなぁ…と、見学しながら1人でワクワクしていました😊
会社ごとに香りも味も違う!
黒糖焼酎は、製造している会社ごとに使っている米麹の種類や、熟成の仕方、仕込みの期間などが全然違います。
その違いが、香りや味わいにしっかりと反映されていて、まるで香りのバリエーションを楽しむアロマのようでした🌿
お酒の世界でも、こうした“香りを重視した個性づくり”が行われていると知って、すごくワクワクしました😊
飲むアロマ?香水のような焼酎の世界💡
黒糖焼酎を「飲むアロマ」として楽しむなら、グラスに注いだときの香りの変化も大事かもしれません。
たとえば香水のように、「最初に立ち上がる香り(トップ)」「しばらく経ってから香るミドル」「最後に残るラストノート」みたいな考え方があってもおもしろいな〜と思ったり🧴
香りに興味がある人にとっては、黒糖焼酎もきっと新しい楽しみ方のひとつになると思います🍶
まとめ:香り好きさんにこそ届けたい!📣
今回、工場見学を通じて「焼酎=お酒」というより、「焼酎=香りの芸術」だと感じました。
アロマと焼酎、分野は違えど、どちらも「蒸留」によって香りを引き出す技術。
その共通点を知ると、どちらもさらに面白くなります🧐
香り好きな方は、ぜひ一度工場見学へ行ってみてくださいね😊
奄美の焼酎会社(見学情報あり)🏭
※見学可否や予約方法は、事前に公式サイトや電話でご確認ください。
・奄美大島酒造
黒糖焼酎「じょうご」「高倉」などで有名
〒894-0102
鹿児島県大島郡龍郷町浦1864−2
公式サイト
・奄美大島開運酒造
「れんと」「紅さんご」など香り系黒糖焼酎の代表格
〒894-3301
鹿児島県大島郡宇検村湯湾2924-2 (本社工場)
公式サイト
・町田酒造
香りと味のバランスが絶妙「里の曙」など
〒894-0105
鹿児島県大島郡龍郷町大勝3321 (本社工場)
公式サイト
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<香彩代表・カモガワ>
愛媛生まれ・愛媛育ちの薬剤師。
旅行で奄美大島を訪れた際、その開放的な空気や青い海に惹かれ、2018年に移住しました。
移住後、ふとしたきっかけからアロマセラピーに興味を持ち、独学で学び始めました。
そんな中、奄美で出会った方から「奄美のアロマってないのよね」という言葉を耳にし、
2020年アロマ製造をスタート。
いくつかの季節を経験する中で、奄美大島の多種多様な植物たちと出会い、
「植物は“薬のお母さん”でもある」と気づきました。
薬剤師として学んできた知識と、化学好きの個性を活かしながら、『えがおのくすり』として
奄美の香りを作り、届けています。
この活動が、移住者である私を温かく迎えてくれた奄美の人々や自然への、
ささやかな恩返しにつながればと願っています。
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