溶剤抽出法でコーヒーの香りを抽出!

先日知り合いから、「香りはあるけど、飲むのはちょっと…」というコーヒー豆を譲ってもらいました。
こういった豆は焙煎前に見つかる、規格外の豆なのだそうです👀
もしかして、これ使えるのでは?🤔✨
そう考えた私は、化学の知識をフル活用してある実験を思いついたのです。
それは、コーヒーの香りだけを抽出するという、なんともマニアックな試み!
化学オタク魂に火がつきました🔥
溶剤抽出法でコーヒーの香りをゲット!🧪
香りを取り出すために使ったのは、溶剤抽出法という方法です。
簡単に言うと、香りを溶剤に移して濃縮するという方法🧪
溶剤を変えるだけで、取り出せる香りの成分も変わってくるから面白いんですよ!
今回は、2種類の溶剤、無水エタノールとヘキサンを使って、香りの違いを比べてみることにしました!
さてさて、どんな香りが飛び出すかな?😆
結果発表!無水エタノール vs ヘキサン!
実験の結果は、想像以上にドラマチックでした!
- 無水エタノールで抽出した香り…
嗅いだ瞬間、「これは深煎りコーヒーみたい!」という香り☕
深〜く焙煎したような、どっしりとして重厚感のある香り。
熱で香りが変質したような印象、と感じました🤔 - ヘキサンで抽出した香り…
こっちは逆に、「あぁ、これこれ!」と、とっても親しみのある香り!
まさに、いつものカフェで飲むドリップコーヒーの香りにそっくりなんです👀
クリアで、バランスがとれていて、誰もが「コーヒー」と聞いて思い浮かべる香りがしました。
同じ豆を使っているのにこんなにも香りが変わるなんて、本当にびっくりですよね😊
奄美群島のコーヒー豆が秘める、新しい可能性
この香り、カフェインが苦手な人にとっては、最高の癒しになるんじゃないでしょうか?
「コーヒーの香りは大好きだけど、飲むと体調が悪くなる…」
「妊娠していて、カフェインは取れない。けど、デカフェだと香りが寂しい。。」
そんな人も、この香りを嗅ぐだけで幸せな気分になれるはず!
そして、今回の実験で使った「規格外」のコーヒー豆。
近頃は奄美大島や、そのお隣の喜界島など、たくさんの国産コーヒーが栽培されています☕🏝️
飲むには適さないとされる豆でも、今回の実験のように香料として活用すれば…
新しい価値が生まれるかもしれません💡
ただ捨てられてしまうはずだったコーヒー豆をアップサイクル🙌
なんだかいいですね😊✨
これからも、植物のいろんな可能性を探っていきたいです!🔍
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<香彩代表・カモガワ>
愛媛生まれ・愛媛育ちの薬剤師。
旅行で奄美大島を訪れた際、その開放的な空気や青い海に惹かれ、2018年に移住しました。
移住後、ふとしたきっかけからアロマセラピーに興味を持ち、独学で学び始めました。
そんな中、奄美で出会った方から「奄美のアロマってないのよね」という言葉を耳にし、
2020年アロマ製造をスタート。
いくつかの季節を経験する中で、奄美大島の多種多様な植物たちと出会い、
「植物は“薬のお母さん”でもある」と気づきました。
薬剤師として学んできた知識と、化学好きの個性を活かしながら、『えがおのくすり』として
奄美の香りを作り、届けています。
この活動が、移住者である私を温かく迎えてくれた奄美の人々や自然への、
ささやかな恩返しにつながればと願っています。
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