奄美のクネブとベルガモット|香りが似ていても違う柑橘の話

奄美の在来柑橘・クネブとは?
奄美群島に古くから自生している在来柑橘、クネブ。
クネブとは島の方言で「みかん」を意味する言葉で、奄美ではごく自然に使われています🍊
学名は Citrus sp.
まだ正式な学名がついておらず、未分類の柑橘とされています。
また、地域によって呼び名が異なるのも特徴です。
私が確認しているだけでも、
- 瀬戸内町では「クサラ」
- 喜界島では「シークー」
と呼ばれています。
同じ柑橘でも、島や地域ごとに名前が変わるところが、奄美らしくておもしろいですね😊

近年注目されている理由は「香り」
クネブは、ここ数年で注目されるようになった柑橘です。
その理由は、香りがベルガモットに酷似していること😳
ベルガモットといえば、
紅茶・アールグレイの香りづけでおなじみの、イタリア原産の柑橘。
柑橘らしい爽やかさの中に、
どこか花のような華やかさを感じる、非常に魅力的な香りです。
香水の香料としても、昔から幅広く使われています。
ベルガモットとクネブは同じ?
「そんなに香りが似ているなら、同じ種類なのでは?」
と思い、ネット上で論文も読んでみましたが、遺伝子は異なるそうです。
つまり、
ベルガモットとは別の柑橘だけれど、香りの印象がとても近い
という、かなり珍しい存在なんですね。
私が考える、クネブの本当の魅力
個人的に、クネブの魅力は
「香りがベルガモットに似ている」ことだけではないと考えています。
私が確認したクネブ精油の成分分析結果には、フロクマリン類の記載はありませんでした。
ただし、この結果だけで、すべてのクネブ精油に含まれないことや、肌に使う場合の安全性まで断定することはできません。
光毒性については、以前ブログでも書いたことがあります。
ベルガモットなど一部の精油は、皮膚に付着した状態で紫外線に当たると、炎症や色素沈着を起こすことがあります。
香水や洗い流さない化粧品に使う場合も、原料の種類・製法・濃度など、用途に応じた確認が必要です。

ベルガモットFCFという選択肢もあるけれど…
現在は、
ベルガモットFCF(フロクマリンフリー)
といって、光毒性を起こす成分を取り除いた精油も作られています。
ただ、正直なところ、
通常のベルガモットと比べると、少し香りが物足りない…。
(※これはあくまで私個人の感触です😂)
クネブの香りを、どのような形で届けられるだろう。
香りの魅力と、用途に応じた確認を、どちらも大切にしながら考えています。
クネブの香りを抽出する季節
1月は、クネブの香りを抽出する時期🍊
毎年この季節になると、「今年もこの香りに会えるなぁ」と、少し気持ちが引き締まります。
奄美の自然の中で育ってきた柑橘が、
これからどんな形で広がっていくのか。
まだまだ可能性を秘めた存在だと感じています。
次回は、クネブの“苦労話”を…
実は、クネブに関しては
香りを取るまでに、なかなかの苦労話もありまして…笑
次回はそのあたりも、
もう少しラフに書いてみようかなと思っています😊

<香彩代表・カモガワ>
薬剤師として奄美大島に暮らしながら、島の植物から香りを取り出し、精油やバスソルトなどに仕立てています。





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