ペットのいる部屋でアロマを使っていい?判断する前に知りたいこと

「ペットがいる部屋で、
アロマを使ってもいいですか」

香りを扱っていると、
この質問をいただくことがあります。

けれど、答えを
「何滴なら大丈夫」とは決められません。

人と動物では、精油成分の受け止め方が
同じではないからです。

動物の種類や健康状態によっても、
注意する点は変わります。

この記事では、香りの作り手と
薬剤師の立場から考え方を整理します。

ペット アロマ 危険
目次

「何滴なら大丈夫」とは決められない

以前のこの記事では、部屋の広さと
精油の量から濃度を計算していました。

しかし、その計算だけでは、
ペットへの安全性を判断できません。

同じ量でも、製品の濃度や形状、
触れ方によって状況は変わります。

香りを吸い込むのか。

こぼれた精油が被毛につくのか。

足についたものを、なめてしまうのか。

空間の濃度だけを計算しても、
こうした違いまでは分かりません。

人の子どもに示された使用量も、
ペットの目安には置き換えられません。

体が小さいから量を減らせばよい、
という単純な話ではないのです。

量の考え方は、薬剤師の基本です

薬の世界には、「量が働きを決める」という大原則があります。

同じ成分でも、量しだいで薬にも毒にもなる。

だからわたしは、人が精油を使うときも、希釈の濃度や滴数といった量の話を大切にしています。

(人の肌へ使うときの希釈の考え方は、こちらの記事に)

けれど、この量の計算にはひとつ前提があります。

「人の体で確かめられてきた」という前提です。

動物の種類によって注意点は異なる

人と動物の間だけでなく、
動物の種類によっても違いがあります。

とくに猫は、一部の精油成分を
体内で処理しにくいとされています。

Pet Poison Helplineは、猫には
一部の物質を処理する酵素が乏しいため、
精油へ注意が必要だと説明しています。

ASPCAの動物中毒管理センターも、
答えは単純な可否ではないとしています。

製品の濃度や形状、触れた経路、
動物の種類や健康状態が関わるためです。

犬で問題がなかった経験を、
そのまま猫や別の動物へ当てはめない。

人には軽く感じる香りでも、
動物が同じように感じるとは限りません。

まず、その違いを前提にします。

精油の品質と、ペットへの安全性は別です

「品質のよい精油なら、
ペットにも使える」とは限りません。

成分分析が行われていること。

原料や製造方法が明確であること。

これらは精油を選ぶ材料になります。

ただし、それだけで動物への安全性が
保証されるわけではありません。

香彩でも、精油の品質を確認することと、
ペットへの可否は分けて考えています。

人向けの製品で確認された使い方を、
動物へそのまま広げることはしません。

ペットのいる暮らしで確認したいこと

精油を動物の体や被毛へ
直接つけることは避けます。

精油の瓶やディフューザーは、
倒したり、なめたりできない場所へ置きます。

AEAJも、誤飲を防ぐため、
精油をペットの手が届かない場所に
保管するよう案内しています。

室内で香りを使うか迷うときは、
次の点を一緒に考えます。

  • 一緒に暮らす動物の種類
  • 年齢や持病など、現在の健康状態
  • 製品の濃度と使い方
  • 動物がその場所から離れられるか
  • こぼした精油へ触れる可能性がないか

一つの条件だけを見て、
大丈夫だと判断しないことが大切です。

変化に気づいたときは

香りを使ったあとに、
いつもと違う様子が見られたときは、
まず使用を中止します。

精油をなめた、被毛についた、
容器を倒した可能性がある場合も同じです。

自己判断で様子を見続けず、
動物病院へ連絡してください。

その際は、使った製品名や成分表示、
触れた可能性のある量と時刻を伝えます。

香りの作り手だから、慎重でいたい

香彩は、奄美の植物から
精油を作っているブランドです。

香りを届ける側だからこそ、
動物のいる暮らしでの使い方には
慎重でいたいと考えています。

「少量だから大丈夫」とも、
「すべて使えない」とも決めつけません。

飼っている動物の種類を踏まえ、
迷ったら、かかりつけの獣医師へ相談する。

それが、ネット上の一律な答えよりも、
目の前の家族に合った判断につながります🌿

参考にした公式情報


<香彩代表・カモガワ>

薬剤師として奄美大島に暮らしながら、島の植物の香りを“えがおのくすり”として届けています。
青い海と風の中で出会った植物たちの香りを通して、奄美の優しさと彩りを全国へ。

最新情報はInstagramまたは公式サイトからどうぞ

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