奄美の初夏。月桃の花を鞘ごと収穫して、香りを取り出す!

月桃という植物を、ご存知ですか?
奄美大島や沖縄に自生するショウガ科の植物で、大きな葉が特徴的です。
以前のブログでも月桃の精油について書いたのですが
(→月桃の香りと、新しい挑戦。花からひらく可能性とは?)、
あの記事では「花からの抽出に挑戦したい」というところで終わっていました。
今年、その仕込みをはじめました。🌿
月桃の花が咲く季節
5月の終わりから6月にかけて、白い花が咲きます。
花びらにはピンクの模様が入っていて、南国らしいハッとするような美しさがあります。
開花した後はすぐに実がついてしまうので、タイミングを見ながら収穫します。
私は花だけでなく、鞘に入った状態のものも一緒に収穫して持ち帰り、
自宅で鞘から花を取り出す作業もしています😊
ひとつひとつ手作業で取り出しながら、
「今年はどんな香りになるだろう」と考えるのも、この時期の楽しみのひとつです。
溶媒抽出を選んだ理由💡
「アロマ=蒸留」というイメージをお持ちの方も多いかと思います。
花の香りが蒸留に向いていないというわけではありませんが、
蒸留は高温の蒸気を使うため、熱に弱い繊細な香り成分は失われやすいです。
月桃の花には、葉の精油とは違う、繊細な香りの成分が含まれています。
その成分もできるだけ生かしたいと思い、今回は溶媒抽出法を選びました。
有機溶媒に花を浸して、香り成分を溶かし込んで取り出す方法です。
バラやジャスミンの香水もこの方法で作られています。
「溶媒って安全なの?」と気になる方もいると思います。
薬剤師としてお伝えすると、濃度と使い方が正しければ問題ありません。
食品や化粧品にも、この方法で抽出された成分は広く使われていますよ✨
月桃の花の香りは、こんな感じです
葉の精油は、スパイシーでシャープな生姜を思わせる香りです。
花はその系統を受け継ぎながら、もっと艶めかしくて、華やかです。
南国の花らしい、甘さと色気のある香り、とでも言いましょうか。
同じ植物なのに、花になるとこんなに表情が変わるのか、と毎年驚かされます🌸
島に自生するものを、香りに変える
香彩では、規格外の原料や、捨てられていたものを大切に使っています。
月桃も農薬を使わず、島の自然の中で毎年同じ場所に育ちます。
今年の仕込みはまだ研究段階ですが、
いつかこの花の香りを製品としてお届けできる日を目指しています。
どんな仕上がりになるか、楽しみにしていてください🌿
<香彩代表・カモガワ>
薬剤師として奄美大島に暮らしながら、島の植物の香りを”えがおのくすり”として届けています。
青い海と風の中で出会った植物たちの香りを通して、奄美の優しさと彩りを全国へ。




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