香りの贈り物、人気と自分の「好き」で迷ったら

花良治みかん

贈り物にする香りについて、相談をいただいたことがあります。
その方ご自身は、たんかんよりも花良治みかんの香りがお好きとのこと。
わたしは、そのとき一番人気だったたんかんをお伝えしたうえで、こう提案しました。

「自分がお相手にどんな気持ちを共有したいかで選ぶのはどうでしょうか?」

贈る相手に喜んでもらいたいから、人気のあるものが気になる。
一方で、自分が好きだと感じた香りも渡してみたい。

香りの贈り物を考えると、そんなふうに選ぶ手がかりがいくつか出てきます。
今回は、お客様との相談を入口に、精油を贈る前に考えておきたいことをまとめます🍊

目次

人気は、選ぶ手がかりのひとつ

「どれが人気ですか?」と聞くと、候補を絞りやすくなります。
初めて見る商品なら、ほかの人が何を選んでいるかも知りたいですよね。
ただ、よく選ばれている香りと、贈る相手の好きな香りが同じかどうかは、別に考えたいところです。

たとえば、相手が普段使っている香りや、一緒に試したときに好きだと言っていたもの。
そうしたことを覚えていれば、商品説明を読むときにも手がかりになります。

香りの好みが分からないときは、普段、部屋で香りを使っているかを聞いてみるところからでもよさそうです。

お客様へのご案内では、わたしから商品のことをお伝えできます。
でも、贈る相手の暮らしをよく知っているのは、相談してくださる方かもしれません。
人気の情報と、その方が知っている相手のことを合わせると、選択肢の見え方も変わってきます。

贈る人の「これが好き」も、理由になる

先ほどの相談では、お客様ご自身が好きだと話してくださった香りがありました。
そこでお伝えしたのが、どんな気持ちを共有したいか、という選び方です。
人気をお伝えして終わるよりも、その方の「好き」も候補に残したいと思います。

自分が気に入ったものを、親しい人にも知ってもらいたい。
贈り物には、そういう選び方もあります。

たとえば「この香りが好きで、あなたにも知ってもらいたくて」と一言添える。
自分が選んだ理由なら、難しい説明を足さずに伝えられます。

その一言があれば、受け取る方には、何を贈ってくれたかに加えて、どうして選んでくれたかも伝わります。
ただ、同じ香りを好きになってもらえるかどうかまでは分かりません。
自分の「好き」を伝えたあとの感じ方は、相手に委ねたいと思っています。

香りを使う場面まで考えてみる

精油を贈るときは、香りの種類に加えて、使い方も確認しておくとよさそうです。

香彩では、お客様から「アロマの機械を持っていない」と聞くことがよくあります。
香りを選んだあとに、何を使って楽しむのかが気になる方もいるのですね。

贈る相手は、普段から精油を使っているでしょうか。
初めてなら、使い方の案内があるか、必要な道具を持っているかも、商品と一緒に確認できます。
瓶だけを渡すか、使う道具も合わせて選ぶか。
その判断には、相手がどんなふうに香りを楽しみたいかが関わってきます。

また、同居するご家族と香りの好みが違う、という相談も受けたことがあります。

わたしは、使う場面に気をつけることをお話ししています。
贈り物でも、相手が一人で過ごす机のそばなのか、家族も使う部屋なのかを思い浮かべると、香りの取り入れ方まで考えやすくなります。

別々のお客様からいただいた質問ですが、振り返ると、香りそのものの好みだけでは決められない部分が見えてきます。
初めて精油を贈る場合は、購入先に用途や使い方を確かめてから選ぶと、渡すときにも説明しやすくなります。

選んだ理由を、短い言葉で添える

わたしは香りを発送するとき、発送先の地域を必ず見ます。
その場所の季節や、買ってくださった方の背景、奄美から届いた香りを手に取る場面を想像しながら、手紙を書いています。ただ、わたしが「こう感じてほしい」と決めるための手紙ではありません。

贈り物に添える言葉も、長い商品説明でなくてよいと思います。
何が好きで選んだのか、一緒に出かけたときに見つけたのか。
実際にあったことを短く伝えるだけでも、その贈り物を選んだ理由になります。相手の感想を先回りせず、自分が選んだところまでを言葉にする、ということです。

香彩では、奄美の果実や植物から香りを取り出しています。
どんな素材から作ったかは商品ページでお伝えできますが、その香りを誰に、どんな理由で渡すかは、贈る方によって違います。

人気や素材の背景と一緒に、ご自身が好きだと感じたことも、選ぶ手がかりにしていただけたらと思います🌿

贈る前に確かめたい、三つのこと

迷ったときは、まず
「相手が普段、香りを使っているか」
「好きな香りについて知っていることはあるか」
「自分は何が好きで、この香りを渡したいのか」
を考えてみる。
それでも決めきれなければ、そのまま購入先へ相談してもよいと思います。
使い方や必要な道具も、一緒に確認できます。

今回、お客様にお伝えしたのは、相手とどんな気持ちを共有したいか、という問いでした。
人気も参考になるし、贈る人の「好き」も理由になる。
その両方を手がかりに、渡す相手の顔を思い浮かべながら選ぶ時間があってもいいですよね。

<香彩代表・カモガワ>

薬剤師として奄美大島に暮らしながら、島の植物の香りを“えがおのくすり”として届けています。
青い海と風の中で出会った植物たちの香りを通して、奄美の優しさと彩りを全国へ。

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