奄美南部で聞いた音。ホノホシ海岸からアランガチの滝へ
旅の写真を見返したとき、
先に戻ってきたのは音でした。
丸い石が波で転がる音。
遠くから近づいてくる滝の音。
2025年、瀬戸内町と宇検村を訪れました。
行程ではなく、その日に聞いた音から、
奄美南部の時間を残します。
石が転がる音から始まった
ホノホシ海岸には、
波に削られた丸い石が並んでいます。

波が引くたび、石が動きます。
カラカラと重なって聞こえる音は、
波音の中でもはっきり残りました。


訪れた日は、
台風が近づき、波が高い日でした。
海へ近づきすぎず、
離れた場所から波と石を見ていました。
香彩でホノホシ海岸を思い描いたスプレーを作った背景にも、
景色だけではなく、この石の音の記憶があります。
(※2026/08/09現在、ホノホシのスプレーは廃盤となっています)
水音が近づく、アランガチの滝
アランガチの滝へ向かって歩くと、
先に水の音が聞こえました。

最初は、遠くに細く続く音です。
進むほど音が太くなり、
滝の姿が見える頃には響きへ変わります。

高い場所から段を分けて落ちる水に、
上から光が差していました。
写真には滝の姿が残ります。
けれど、その場の距離を覚えているのは、
変わっていった水音のほうです。
夕方、音から空の色へ
滝を離れたあとは、
空の色が変わる時間になりました。

海岸と滝で音を追っていた意識が、
今度は空の色へ向きます。
オレンジ色が広がる空を、
その場でゆっくり眺めました。
その夜は、宇検村の
「やけうちの宿」に泊まりました。

一日の終わりに思い出したのは、
見た場所の数ではありません。
石、水、夕方の空。
同じ一日の中で、
音の大きさが変わっていったことでした。
夜から朝に見たものは、
後編の記事へ続きます。
<香彩代表・カモガワ>
薬剤師として奄美大島に暮らしながら、島の植物の香りを“えがおのくすり”として届けています。
青い海と風の中で出会った植物たちの香りを通して、奄美の優しさと彩りを全国へ。





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