「色とりどり展」で見た、奄美の色と生きもの

色を見るために入った会場で、
匂いの記憶まで持ち帰りました。

2025年、瀬戸内町の図書館で、
「色とりどり展」が開催されました。

この記事は、すでに終了した展示を、
その日に見たものから振り返る記録です。

目次

奄美の色が、違う形で並んでいた

会場には、絵や写真、鳥の翼、
編みぐるみが並んでいました。

同じ島の生きものを見ていても、
表し方が変わると、目に入る色も変わります。

会場では、主催のイラストレーター
さいきみきさんと、

展示写真を撮影した
くらげねこさんから、

作品の背景を聞くことができました。

何を見て、どこを切り取り、
どう作品にしたのか。

言葉を聞いたあとに作品へ戻ると、
最初とは違う部分が目に入りました。

翼は、見るだけの展示ではなかった

会場には、触れることのできる
鳥の翼も展示されていました。

翼は、奄美の
いんまや動物病院から
提供されたものです。

羽の重なりを近くで見て、
指先でそっと触れました。

翼の匂いも確かめました。

その匂いから戻ってきたのは、
昔飼っていたインコの記憶です。

目の前にいたのは別の鳥です。

それでも匂いは、時間を越えて、
以前の暮らしへつながりました。

奄美の生きものが、別の姿になる

会場には、奄美の生きものを表した
編みぐるみもありました。

足元まで作られた小さな姿には、
生きものを見る人の視線が表れていました。

制作したのは、
ぽぽぽ本舗さんです。

また、同じ時期に宇検村で行われた
国際サシバサミットに合わせ、

サシバの絵や写真、剥製も
会場に並んでいました。

羽の色や形を見ていると、
島で耳にする鳥の声まで意識が向きます。

色の記憶に、匂いが重なる

香りを扱う仕事をしているわたしにとって、
匂いが記憶を連れてくる瞬間は気になります。

この展示で残ったのは、
目で見た色だけではありませんでした。

作品の背景を聞いた時間。
翼へ触れた指先。

そして、昔の暮らしへつながった匂い。

いくつもの感覚が重なって、
「色とりどり展」の記憶になっています。


<香彩代表・カモガワ>

薬剤師として奄美大島に暮らしながら、島の植物の香りを“えがおのくすり”として届けています。
青い海と風の中で出会った植物たちの香りを通して、奄美の優しさと彩りを全国へ。

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